![]() Csfドレナージを調節する方法
专利摘要:
本発明は、バルブ部材(65)とバルブシート(63)とを具備するドレナージバルブ(42)と、 少なくとも前記バルブを通過する流体流量の測定値(D)の関数として、前記バルブの動作パラメータ(Po、Δo、Fo、tΔ、tb)を変更するのに適した制御ユニット(40)と、 この制御ユニット(40)によって制御され、この制御ユニット(40)によって変更される前記動作パラメータの関数として前記バルブの動作を変更するのに適したアクチュエータ(41)と、前記バルブを通過する流体の前記流量を評価するのに適した質量流量計(43)とを具備する、患者の脳脊髄液を排液するための埋め込み可能なドレナージ装置(10)に関する。 公开号:JP2011513024A 申请号:JP2010550323 申请日:2009-03-13 公开日:2011-04-28 发明作者:オリヴィエ・ボナル;クリストフ・ボワイエ;クリストフ・ムロー;フィリップ・ネーグル 申请人:ソフィサ; IPC主号:A61M27-00
专利说明:
[0001] 本発明は、患者の脳脊髄液(CSF)を排液するための埋め込み可能なドレナージ装置に関し、この装置を実施する方法にも関する。このような装置は、特に水頭症を治療するためのものである。この装置は、頭蓋腔の脳室内に貯留した脳脊髄液を、他の何らかの吸収部位、たとえば腹腔にシャントする働きをする。] 背景技術 [0002] 従来、特許文献1に記載されているように、ドレナージ装置は、測定された圧力差の関数として変更可能な動作を示すドレナージバルブを具備する。次に、小径で非常に狭く、そのため具体的には通路が塞がれる大きなリスクがある通路の入口と出口の圧力差を測定しなければならない。そのうえ、圧力差センサには一般に、安定性と、時間の経過に伴うドリフトの問題がある。] [0003] 同様に、特許文献2は、脳脊髄液の流量を表す信号を患者の外部に送信するのに適した埋め込み可能な質量流量計を開示している。したがって、流量測定値は第三者に通信することができる。にもかかわらず、その流量計は、ドレナージバルブの開弁条件を変更できる装置と共に使用されていない。] 先行技術 [0004] DE19654990 国際公開第2006/115724号パンフレット 米国特許第6926691号明細書] 発明が解決しようとする課題 [0005] 本発明の特定の目的は、上述の欠点を示さない埋め込み可能なドレナージ装置を提供することである。] 課題を解決するための手段 [0006] したがって、本発明は、患者の脳脊髄液を排液するための埋め込み可能なドレナージ装置を提供し、この装置は、バルブ部材とバルブシートとを具備するドレナージバルブと、少なくとも前記バルブを通過する流体流量の測定値の関数として、前記バルブの動作パラメータを変更するのに適した制御ユニットと、この制御ユニットによって制御され、この制御ユニットによって変更される前記動作パラメータの関数として前記バルブの動作を変更するのに適したアクチュエータとを具備する。] [0007] 例を挙げると、開閉バルブの場合、制御ユニットは、ボーラス時間(bolus duration)すなわちバルブが開かれたままである時間の長さの値を、バルブを通過する脳脊髄液の流量の測定値の関数として変更するのに適してもよく、アクチュエータは、制御ユニットによって変更されるボーラス時間の値の関数としてバルブの動作を変更するのに適してもよい。] [0008] 本発明のドレナージ装置は、前記バルブを通過する流体の前記流量を評価するのに適した質量流量計をさらに具備するので注目に値する。] [0009] 以下の説明でより詳細に説明するように、有利には、本発明の例示的な実施形態による埋め込み可能なドレナージ装置は、脳脊髄液が効果的にかつ高い信頼性で排液されることを可能にし、患者の必要性に合わせて、および患者の生活状態に合わせて容易に、または自動的にすら適合可能である。] [0010] 質量流量計 「質量流量計」という用語は、コリオリの効果を利用した流量計、または熱流量計すなわち流体の熱容量に左右されるその流体の流量の測定値を提供する計器を表すために使用される。したがって、質量流量計は、流量を測定することが望まれる流体の性質の関数として評価される必要がある。従来、質量流量計の動作原理は、流体が上流のある地点と下流のある地点の間を流れる間の流体とその環境の間の熱交換を評価することに依拠する。例を挙げると、評価は、これら2つの地点の温度差を一定に維持するために必要な電力を測定すること、または逆に、上流の地点での温度が一定に保たれている間の下流の地点での温度を測定することから生じる。したがって、質量流量計は、流量を評価するために、ドレナージバルブの上流から下流への圧力差Pdを使用する必要はない。] [0011] 質量流量計は、好ましくは、熱流量計、具体的には熱希釈の原理を使用して、脳脊髄液の少なくとも一部分が連続して通過する、上流のある地点と下流のある地点の間の温度差を一定に保つための手段を含む熱流量計である。流量計はまた、前記差を一定に保つために必要な電力を測定するための手段と、前記電力測定値に基づいてバルブを通過する脳脊髄液の流量を評価するための手段とを含む。] [0012] 供給業者BRONKHORSTによって販売されるLIQUI-FLOW(登録商標)シリーズの測定原理と類似した測定原理を使用する質量流量計を使用することが可能である。] [0013] 一変形形態では、質量流量計は、あるいは、脳脊髄液が連続して通過する上流のある地点と下流のある地点において上流の温度および下流の温度を測定するのに適した温度センサを有する熱流量計であってもよい。質量流量計はまた、決められた電力レベルを使用して、上流のある地点と下流のある地点の間に位置するある地点で前記流体を加熱するための手段と、上流の温度および下流の温度ならびに前記電力レベルに基づいて脳脊髄液の流量を評価するための手段とを含む。] [0014] 埋め込まれた制御ユニットと通信することができるように適合された、国際公開第2006/115724号パンフレットに記載されている種類の流量計を使用することも可能である。] [0015] 流量計は、恒久的または間欠的に、具体的にはドレナージ段階すなわち所与の量の脳脊髄液が評価されている段階中に限って、脳脊髄液の流量の測定値Dを取得することができる。例を挙げると、測定値が取得される頻度は、10秒、20秒、1時間、または1日、またはそれどころか1週間に1回以下とすることができる。] [0016] これにより、流量計のエネルギー消費量を制限することが可能となる。] [0017] 好ましくは、流量計によって流量を測定する頻度は、概日リズムおよび/または患者の体位たとえば腹臥位もしくは立位に応じて、および/または所定の時間たとえば脳脊髄液が排液される間の関数として、変化する。] [0018] 同様に好ましくは、頻度は、脳脊髄液のために測定された流量の関数として増加または減少する。具体的には、測定された流量が安定したままである場合、頻度は減少させることができる。] [0019] ドレナージバルブおよび動作パラメータ 本発明の例示的な実施形態による埋め込み可能なドレナージ装置で使用されるドレナージバルブは、3つの異なるタイプ、すなわちプログラム可能な圧力を有する「パッシブ」バルブ、「プログレッシブ」バルブ、または好ましくは「開閉」バルブとすることができる。] [0020] パッシブバルブは、 ・内部室と、 ・この内部室と連通する少なくとも1つの入口ポートおよび少なくとも1つの出口ポートと、 ・バルブ部材と、 ・入口ポートまたは出口ポートと関連するバルブシートであって、バルブ部材は出口ポートから入口ポートを分離するために前記シートを支持(bear against)可能な、バルブシートと、 ・バルブ部材がシートを支持するように付勢し、バルブ部材に開弁圧Poを加えるように構成された弾性復帰手段とを具備する。] [0021] アクチュエータは、開弁圧Poを変更することが可能なように構成することができる。] [0022] このような状況では、「動作パラメータ」は、ドレナージバルブの開弁圧Poである。] [0023] 弾性復帰手段は、具体的にはバルブシートに対してバルブ部材を付勢する傾向があるコイルばねもしくは板ばねによってまたはダイアフラムによって構成することができる。] [0024] プログレッシブバルブは、 ・内部室と、 ・この内部室と連通する少なくとも1つの入口ポートおよび少なくとも1つの出口ポートと、 ・バルブ部材と、 ・入口ポートまたは出口ポートと関連するバルブシートであって、バルブ部材は出口ポートから入口ポートを分離するために前記シートを支持可能な、バルブシートとを具備し、 アクチュエータは、バルブシートに対するバルブ部材の位置すなわちバルブの開度Δoを極端に開いた位置と極端に閉じた位置の間で変更すること、したがって流れが可変の速度でシートを通過できることが可能であるように構成される。] [0025] このような状況では、「動作パラメータ」は、バルブの開度Δoと、位置が開度Δoで維持される持続時間tbである。] [0026] 米国特許第6926691号に記載されている開閉バルブなどの、開閉バルブは、 ・内部室と、 ・この内部室と連通する少なくとも1つの入口ポートおよび少なくとも1つの出口ポートと、 ・バルブ部材と、 ・入口ポートまたは出口ポートと関連するバルブシートであって、バルブ部材は出口ポートから入口ポートを分離するために前記シートを支持可能な、バルブシートとを具備し、 アクチュエータは、バルブシートに対するバルブ部材の位置を極端に開いた位置と極端に閉じた位置の間で変更することが可能であるように構成され、中間の位置は必ず一時的なものである。] [0027] このような状況では、「動作パラメータ」は、バルブが開かれる頻度Foと、「ボーラス時間」と呼ばれ、tbと記される、バルブが開かれたままである持続時間である。] [0028] したがって、バルブのタイプに応じて、動作パラメータは、開弁圧Po、または開度Δo、または開弁頻度Fo、またはそれどころか持続時間tΔもしくはボーラス時間tbとすることができる。] [0029] 動作パラメータを調整することは、具体的には、脳脊髄液がドレナージバルブを通過して排出される速度を変更し、その結果、ドレナージバルブを通過して排出される脳脊髄液の量を変更する働きをする。] [0030] この調整によって、好ましくは、埋め込み可能なドレナージ装置の動作が、具体的には脳脊髄液がバルブを通過して排出される速度が、脳脊髄液が排出される設定流量D*に相当するように適合されうる。] [0031] ドレナージバルブが開閉バルブまたはプログレッシブバルブであるとき、アクチュエータはまた、弾性復帰安全性手段、具体的にはコイルばねもしくは板ばね、またはダイアフラムを介してバルブ部材に作用することができる。弾性復帰安全性手段の引張力は、好ましくは変更可能である。] [0032] 弾性復帰安全性手段によってバルブ部材に加えられる復帰力は、バルブの上流から下流への圧力差Pdが、たとえば250ミリメートル以上の水(mmH2O)、たとえば300mmH2Oまたは400mmH2Oに等しい、決定された安全圧力PSを超える場合には、「安全な開弁(safety opening)」を発生させる、すなわちバルブを開方向に動かすように決定される。] [0033] 好ましくは、本発明の例示的な実施形態による埋め込み可能なドレナージ装置は、安全圧力PSを超えたことを検出するための手段を有する。これらの手段は、たとえば、流量計、アクチュエータによって消費された電力を測定するための手段、弾性復帰安全性手段の位置を検知する位置センサ、またはバルブの上流および/もしくは下流で圧力を測定する手段たとえば圧力センサを具備することができる。] [0034] その場合、埋め込み可能なドレナージ装置は、それに応じて動作パラメータ(Δo、Fo、tΔ、tb)を変更するための手段を含む。] [0035] 装置は、バルブの上流および/または下流で圧力を測定するための圧力測定手段、保安圧力PSを超えたことを検出する以外の機能を実施する手段、たとえばバルブの上流から下流の圧力差Pdを評価する、特に洗浄動作が必要かどうかを評価するための手段を含むことができる。] [0036] 制御ユニットおよびアクチュエータ 制御ユニットは、具体的には測定された流量が設定流量D*にサーボ制御されるように1つまたは複数の動作パラメータを調整することによって、アクチュエータを制御するのに適したレギュレータを含むことができる。] [0037] 制御ユニットはまた、流量測定値Dが、流量計の「精度の最適範囲」(下記において範囲[DPmin〜DPmax]と定義される)および/または「安全範囲」(下記において範囲[DSmin〜DSmax]と定義される)の外側に移動するとき、ドレナージバルブの動作を変更するのに適してもよい。「精度の最適範囲」では、精度が最大になり、すなわち測定誤差が最小になり、「安全範囲」の外側には、患者に対する何らかの特定のリスクがある。] [0038] 具体的には、制御ユニットは、バルブを通過する脳脊髄液の流量の測定された値Dを所定の下限DPminより大きく、好ましくは50ミリリットル/時間(mL/h)より大きく、より好ましくは60mL/hより大きく、および/または所定の上限DPmaxより小さく、好ましくは100mL/hより小さく、より好ましくは80mL/hより小さく保つようにそのような方法で構成することができる。] [0039] 制御ユニットはまた、バルブを通過する脳脊髄液の流量の測定された値Dを所定の最小安全流量DSminより大きいままであるようにそのような方法で構成することができる。その流量は、ゼロ、および/または所定の最大安全流量DSmaxより小さくすることができる。] [0040] したがって、流量計が、DPmaxおよび/もしくはDSmaxより大きい、またはDPminおよび/もしくはDSminより小さい脳脊髄液流量を測定するとき、制御ユニットは、脳脊髄液流量の測定された値Dが所定の値、たとえば75mL/hに戻されるように、たとえばレギュレータを介して、アクチュエータに作用することができる。] [0041] 具体的には、このタイプの制御は、具体的には患者が体位を変えた場合または逆説睡眠中に、脳脊髄液の流量が過度に増加するのを回避する働きをする。] [0042] アクチュエータは、バルブ部材が電力を消費せずに適切な位置に保持されるように、その電力供給が中断された場合に自己遮断する電気モータを含むことができる。] [0043] 電気モータは、好ましくは圧電型または静電型のモータである。有利には、このようなモータは、磁界に関連する外乱の影響を受けない。電気モータは、誘導モータであってもよい。] [0044] アクチュエータはまた、圧電性スプリングブレードを含むことができる。] [0045] 好ましくは、ドレナージ装置は、バルブを閉位置に保つための手段を含む。具体的には、そのような手段は、患者の行動を検査するため、特にシャントの独立性を検証するために使用される。] [0046] 設定流量D* 脳脊髄液が排出される設定流量D*は、たとえば医師によって、または制御ユニットによっても決定可能である。] [0047] 設定流量D*は、具体的には ・たとえば1時間より長い、1日より長い、または1週間より長い、決定された持続時間にわたって測定された平均流量および/または全量を表す値、および/または ・患者が立位または座位であるときの、決定された期間たとえば1週間にわたって平均した、バルブの上流から下流への圧力差Pdの平均値、および/または ・具体的には設定流量D*が昼間より夜間の方が大きいことが可能な、時刻の関数として決定可能である。] [0048] 典型的には、設定流量D*は、ドレナージ不足の場合には増加され、またはドレナージ過剰の場合には減少される。] [0049] さらに、定期的な間隔で、または必要性が検出された場合に続いて、設定流量D*は、患者の身体による脳脊髄液の実際の産生量に相当する値以下の値に手動でまたは制御ユニットによって設定することができる。] [0050] 外部通信手段 本発明の例示的な実施形態による埋め込み可能なドレナージ装置はまた、患者の身体から外部に通信するための通信手段を含むことができる。] [0051] 通信手段は、具体的にはアクチュエータを作動させるため、および/または制御ユニットに電力を供給するため、および/または質量流量計に電力を供給するための、患者の身体の外部から送信された制御命令、たとえば設定値および/またはプログラミングコードおよび/または電力を受信するのに適した受信機を具備することができる。] [0052] 通信手段はまた、患者の身体の外部に情報を送信するのに適した送信機を具備することができ、その情報は、たとえば識別コード、適用された種々の設定値の履歴など装置に関連し、および/または患者の状態、および/または所与の期間中に排液された脳脊髄液の量または流量の値の履歴に関連する。] [0053] そのうえ、通信手段、具体的には送信機および/または受信機は、無線周波数リンクを実施することができる。] [0054] 例を挙げると、本発明の例示的な実施形態による埋め込み可能なドレナージ装置は、円形巻線(circular turns)で構成される無線アンテナを含むことができる。] [0055] 制御ユニットは、受信機および/または送信機および/または患者の身体の外部にある通信ユニットによって受信または送信された情報を保存するための記憶手段を含むことができる。] [0056] 一変形形態では、記憶手段は、本発明の例示的な実施形態による装置に含まれた、制御ユニットとは異なる記憶ユニット内に位置する。] [0057] 本発明の例示的な実施形態による装置は、電源、具体的には制御ユニットおよび/またはアクチュエータおよび/または流量計に電力を供給するのに適した電源、たとえば任意に再充電可能なバッテリおよび/または熱電発電器を含むことができる。] [0058] 間欠的ドレナージモード 「間欠的」ドレナージを使用する、本発明の第1の特定の実施形態では、「ドレナージ段階」または「ボーラス」と呼ばれる決定された期間中に、脳脊髄液は不連続すなわち間欠的に排液される。] [0059] このような状況では、ドレナージバルブは開閉バルブとすることができる。] [0060] 流量計および/または制御ユニットおよび/またはアクチュエータは、ドレナージ段階中に限って、好ましくは10秒に1回、より好ましくは20秒に1回、電力を供給されうる。] [0061] 一変形形態では、アクチュエータは、ドレナージバルブが開いているまたは閉じている間、すなわち、それぞれドレナージ段階の開始時および終了時に限って電力を供給されうる。] [0062] 流量計および/または制御ユニットおよび/またはアクチュエータはまた、具体的にはバルブを通過する脳脊髄液の予期しない流れ、たとえばゼロでない流れを検出し、それに応じてバルブの動作を調整する目的で、ドレナージ段階中以外に、たとえば1秒に1回、5分に1回、またはそれどころかドレナージ段階の終了後10秒で、電力を供給されうる。] [0063] 具体的にはドレナージ段階中に限って、流量計および/または制御ユニットおよび/またはアクチュエータに間欠的に電力を供給することは、具体的にはエネルギー消費量を大きく減少させる働きをする。] [0064] レギュレータがない場合 レギュレータがない場合、制御ユニットは、平均流体排出速度が設定速度D*に近づくために、ボーラス時間tbと呼ばれる所定の持続時間のドレナージ段階を実施するように、決定された頻度Foで動作することができる。] [0065] 例を挙げると、ドレナージ段階は、15分ごと、または30分ごとに生じてもよいし、またはこれより長い時間間隔で分離されてもよい。] [0066] 例を挙げると、ボーラス時間tbは、医師によって決定可能で、たとえば1秒〜15分、またはさらに長い範囲に入ることができる。] [0067] それにもかかわらず、頻度および/またはボーラス時間は、一時的に、具体的には患者の概日リズムに応じて変更することができる。] [0068] 別の可能な実施形態では、制御ユニットは、所定のボーラス量(bolus volume)Vbの脳脊髄液を排出するように適合されたドレナージ段階を決定された頻度Foで実施する。ボーラス時間は、その場合可変である。] [0069] このため、ドレナージ段階中に、流量計は脳脊髄液の流量を定期的に測定することができ、制御ユニットは、ドレナージ段階の開始時からバルブを通過して排出された脳脊髄液の量Vを決定することによって前記測定値に反応することができる。] [0070] 脳脊髄液の排出された量Vがボーラス量Vbに相当するとき、制御ユニットは、ドレナージバルブを閉じるようにアクチュエータに作用する。ドレナージ段階は、その場合終了される。] [0071] 例を挙げると、10ミリメートル(mL)のボーラス量Vbを使用して2つのドレナージ段階が単一の時間内で実施されるとき、1時間の終了時に排出された脳脊髄液の全量は20mLである。] [0072] ボーラス量Vbおよび開弁頻度Foは、たとえば、それぞれ10mLおよび15分、30分、またはそれ以上ごとに1回のドレナージ段階に等しいように、たとえば医師によって決定可能である。] [0073] ボーラス量Vbに基づいて、制御ユニットは、ドレナージ段階中に取得された流量計測定値の関数として動作パラメータtbを決定することができる。] [0074] レギュレータがある場合 レギュレータがある場合、設定流量D*で排出された平均流量をサーボ制御するために、レギュレータは、直接的に、または上述のようにボーラス量Vbを変更することによって、ドレナージ段階の頻度Foまたはボーラス時間tbに作用することができる。] [0075] 調節は、具体的には後述の方法で実施することができる。] [0076] 定期的な時間間隔で、たとえばドレナージ段階のそれぞれの間に、または決定された数のドレナージ段階の後で定期的に、またはそれどころか決定された期間の後で、たとえば1時間に1回、または6、12、もしくは24時間に1回、レギュレータはモニタリング段階を実施する。] [0077] モニタリング段階中に、レギュレータは平均流量(前のモニタリング段階以後に排出された脳脊髄液の全量をΔtで割ったもの。ここで、Δtは2つのモニタリング段階の間の時間を表す)を比較し、それを設定流量D*と比較する。レギュレータは次に、設定流量D*と、続くモニタリング段階までに排出される平均流量の差を減少させるように、開弁頻度Foおよび/またはボーラス時間tbを調整する。] [0078] 恒久的ドレナージモード 「恒久的」ドレナージを使用すると言われる、本発明の第2の特定の実施形態では、脳脊髄液は連続的に、すなわち恒久的に排液される。] [0079] このような状況では、ドレナージバルブはパッシブバルブ、または好ましくはプログレッシブバルブとすることができる。] [0080] 排出されるべき脳脊髄液の設定流量D*は、たとえば医師によって、たとえば20mL/hに等しくなるように決定される。] [0081] 好ましくは、設定流量D*は、上に定義した「精度の最適範囲」内および/または「安全範囲」内にあるように決定される。] [0082] パッシブバルブの場合、開弁圧Poは、脳脊髄液の平均流量がD*に実質的に等しいように決定可能である。] [0083] プログレッシブバルブの場合、開度Δoは、排出される脳脊髄液の平均流量は実質的にD*に等しいように、たとえば脳脊髄液の圧力の関数として、アクチュエータによって変更可能である。] [0084] 装置が、たとえば比例(P)型、比例積分(PI)型、または比例積分微分(PID)型のレギュレータを含むとき、バルブを通過する脳脊髄液の流量の測定された値Dは制御ユニットによって設定流量D*と比較される。レギュレータは、流量の測定された値Dが設定流量値D*に向かう傾向があるようにPoまたはΔoに作用することによってアクチュエータをサーボ制御する。] [0085] キャリブレーション段階 意図されたドレナージモードが何であれ、制御ユニットは、たとえば定期的な間隔で、好ましくは1時間に1回、より好ましくは1日に1回、さらにより好ましくは1か月に1回、いわゆる「キャリブレーション段階」を引き起こし、それによって、設定流量D*が補正されることが可能なように構成することができる。] [0086] 制御ユニットは好ましくは、キャリブレーション段階中に脳脊髄液の設定流量D*を決定または変更するのに適した処理装置を含む。] [0087] キャリブレーション段階中に、設定流量D*は、少なくとも流量計によって送達される脳脊髄液流量の測定された値Dの関数として再評価される。] [0088] 具体的には、制御ユニットは、定期的に、具体的には1時間に1回および/または装置が患者の身体に埋め込まれた直後、および/または特定のイベントに続いて、具体的には異常な流量が検出された場合に、設定流量D*を再評価するのに適していることができる。] [0089] 好ましくは、本発明の例示的な実施形態によるドレナージ装置が患者の身体に埋め込まれた後、キャリブレーション段階が常に用いられる。] [0090] キャリブレーション段階はまた、測定された脳脊髄液流量Dが予期しないものであると判明したとき、すなわち異常に高いもしくは異常に低いまたはゼロでない、場合によっては安全圧力PSを超えた、または流量の測定された値Dが安全範囲および/または精度の最適範囲の外側にある、またはそれどころか埋め込み可能なドレナージ装置の誤動作に相当するときに引き起こされうる。] [0091] 一般に、キャリブレーション段階の目的は、患者が産生する、脳脊髄液の現実の速度に設定流量D*を適合させることである。] [0092] 設定流量D*は、最初は、脳が脳脊髄液を産生する平均速度を正確に知らずに決定される。] [0093] さらに、脳脊髄液が産生される速度は、患者の生涯にわたって変化し、それによって、設定流量D*をそれに応じて適合させることが必要である。] [0094] たとえば、設定流量D*が、脳によって脳脊髄液が産生される平均速度に対して過小評価されることがある。] [0095] このような状況では、患者の頭蓋内圧が異常に増加し、差圧Pdも同様に異常に増加する。] [0096] 差圧Pdが異常に増加すると、具体的には、たとえば異常に長い持続時間にわたって、および/または予期しない瞬間に、異常な流量が検出されうる。たとえば、安全流量DSmaxを超える、または限界流量DLを超える、またはたとえば300mmH2Oまたは400mmH2Oに等しい、安全圧力PSを超えることがある。] [0097] 限界流量DLは、患者の安全性に潜在的に有害な圧力差Pdに達する前に異常な流量を検出するように、安全流量DSmaxに等しい、または好ましくはこれより少なくすることができる。] [0098] したがって、設定流量D*は、それに応じて制御ユニットによってたとえば1mL/h変更および増加される。] [0099] より具体的には、間欠的ドレナージモードの場合、圧力差Pdが異常に増加すると、バルブの安全な開弁が起こる。例を挙げると、この安全な開弁は、2つのドレナージ段階の間の脳脊髄液のゼロでない流量Dを測定することによって検出することができる。] [0100] 次に、設定流量D*の値はたとえば1mL/h増加される。これは、複数のドレナージ段階の間に脳脊髄液流量のゼロでない測定された値Dが検出される限り継続する。] [0101] 医師はまた、患者の自然なドレナージ能力を改善することを徐々に試みることができる。] [0102] したがって、医師は、より低い値、たとえば脳脊髄液の平均産生量を補償するために絶対に必要な値より2mL/h低い値に設定流量D*を設定することを決めることができる。] [0103] 一変形形態では、制御ユニットは、このようにして設定流量D*を設定する際、医師に代わることができる。] [0104] したがって、患者の生体は、脳脊髄液を排出するというその生理機能を徐々に回復することができる。] [0105] 洗浄段階 制御ユニットはまた、定期的な間隔で、たとえば少なくとも1週間に1回または1か月に1回、または人間、具体的には医師の要求に応じて、またはそれどころか異常な流量、たとえばドレナージバルブを閉めるべきときにゼロでない流量の検出に続いて、「洗浄段階」を開始するように構成することができる。] [0106] 洗浄段階はまた、圧力差Pdまたは所定の持続時間にわたる平均圧力差Pdが所定の閾値を超えるときに引き起こされうる。] [0107] その場合、制御ユニットは、少なくとも5秒、好ましくは少なくとも10秒の持続時間の間、少なくとも0.5ミリメートル(mm)、好ましくは少なくとも0.8mm、より好ましくは少なくとも1mmの間隔でバルブ部材をそのシートから離隔させるように、そのような方法でアクチュエータに作用する。] [0108] 洗浄段階は、具体的には、ドレナージバルブシートによって画定されたバルブを塞ぎうる細片または有機堆積物などの粒子を洗浄する働きをする。] [0109] 制御ユニットはまた、流量計がドレナージバルブを通過する脳脊髄液の流れの方向の逆転を検出する場合、具体的には負の符号を有する脳脊髄液流量の測定された値Dの場合、ドレナージバルブを完全に閉じるように構成することができる。] [0110] ドレナージシステム 本発明はまた、患者の身体の外部と通信するための通信手段を有する、本発明の例示的な実施形態による装置と、前記装置が埋め込まれた後での、具体的には無線による、前記通信手段との通信に適した埋め込み不可能な制御ユニットとを具備するドレナージシステムに関する。] [0111] 例を挙げると、制御ユニットは、情報を、バルブの識別子、および適用された異なる設定値の履歴、具体的には設定流量D*の異なる値の履歴に関連して復元することを可能にでき、電力をドレナージ装置に送信することができ、洗浄段階を引き起こすことができ、および/またはキャリブレーション段階を引き起こすことができる。] [0112] 方法 本発明はまた、患者の脳脊髄液を排液するためのドレナージ装置、具体的本発明の例示的な実施形態による装置のバルブを制御する方法を提供し、この方法は、患者による脳脊髄液の産生量を正確に補償するのに必要な値より低い値、たとえば2mL/h低い値を有するように定義された設定流量D*に基づいた調節を含む。] [0113] したがって、患者の生体がその生理的な排出機能を徐々に回復すると予想することができる。] [0114] 本発明の他の特徴および利点は、非限定的な説明の目的で提示される、図面の説明からさらに明らかになる。] 図面の簡単な説明 [0115] 本発明の例示的な実施形態による装置の図である。 本発明の例示的な実施形態による装置での使用に適したドレナージバルブの例の断面図である。 本発明の例示的な実施形態による装置での使用に適したドレナージバルブの例の断面図である。 本発明の例示的な実施形態による装置での使用に適したドレナージバルブの例の断面図である。 本発明の例示的な実施形態による装置での使用に適したドレナージバルブの例の断面図である。 本発明の例示的な実施形態による装置での使用に適したドレナージバルブの例の断面図である。 恒久的ドレナージを有する一実施形態において測定された流量Dが時間の関数としてどのように変化するかについての一例を示すグラフである。 恒久的ドレナージを使用する一実施形態において流量の測定された値Dをモニタリングするときに実施できる一連のステップを示す図である。 間欠的ドレナージを使用する一実施形態において流量の測定された値Dが時間の関数としてどのように変化するかについての一例を示すグラフである。 間欠的ドレナージを使用する一実施形態においてキャリブレーション段階中に実施できる一連のステップを示す図である。 恒久的ドレナージを使用する一実施形態においてキャリブレーション段階中に実施できる一連のステップを示す図である。] 実施例 [0116] 種々の実施形態では、同一または類似の部材を示すとき、参照番号が同一であるように選択される。] [0117] 種々の図を理解しやすくするために、寸法は必ずしも原寸に比例しない。] [0118] 図1は、本発明により作製され、患者の身体20に埋め込まれた埋め込み可能なドレナージ装置10を示す。] [0119] この装置は、制御ユニット40と、アクチュエータ41と、ドレナージバルブ42と、温度センサT2およびT1を有する質量流量計43と、電源44と、トランシーバ45とを具備する。] [0120] 脳脊髄液の流れの方向は矢印Fによって表される。] [0121] 制御ユニット40は、電源44からおよび/またはトランシーバ45から電力を受け取る。トランシーバ45は、制御命令を制御ユニット40に送る働きをすることもできる。制御ユニット40はまた、流量計43によって測定された脳脊髄液の流量に関連する情報を受け取る。] [0122] 制御ユニット40は、次に、たとえばバルブシートに対するバルブ部材の位置を変更することによって、ドレナージバルブ42に作用するアクチュエータ41を制御する。] [0123] 例を挙げると、電源44は、制御ユニット40に電気的に接続された任意に再充電可能なバッテリおよび/または熱電発電器である。] [0124] トランシーバ45、たとえば円形巻線を有する無線アンテナは、患者の身体20の外部にある制御ユニット50、たとえば無線周波数で情報および電力を送信および受信するためのトランシーバと通信する働きをする。] [0125] 制御ユニット40は、任意選択でトランシーバ45を含むことができる。] [0126] 埋め込み可能なドレナージ装置10は、具体的にはトランシーバ45が、アクチュエータ40が作動できるのに十分な電力を患者の身体20の外部から制御ユニット40に供給可能なとき、任意選択で電源44を有さなくてもよい。] [0127] 質量流量計43は、2つの温度センサT2およびT1を用いて、バルブ42を流れる脳脊髄液の流量を測定し、流量の測定された値Dは制御ユニット40に送達される。] [0128] 温度センサT2およびT1によって取得された温度測定値は、2つの温度センサT2およびT1に存在する温度差を決定するように、互いと比較される。この温度差は、脳脊髄液の流量に比例する。] [0129] 制御ユニット40は、測定された流量Dから動作パラメータ(Po、Δo、Fo、tΔ、tb)を決定することができる。] [0130] 動作パラメータによって、次に、アクチュエータ41はドレナージバルブ42の動作を変更することができる。] [0131] 図2は、装置10での使用に適した型のドレナージバルブ42の好ましい一例を示す。] [0132] ドレナージバルブ42は、内部室60と、入口ポート61と、出口ポート62と、バルブシート63と、ボールの形をとるバルブ部材65と、押出し機(pusher)66とを有する。押出し機66は、モータ41の形をとるアクチュエータに機械的に連結され、ボールをバルブシート63に向かって付勢するようにコイルばね67を介してボール65に作用する。] [0133] ドレナージバルブ42はまた、たとえば複数のドレナージバルブが並列に接続できる働きをする第2の入口ポート68を含むことができる。] [0134] モータ41は、アクチュエータ室69に配置される。押出し機66の周囲に配置されたOリングガスケット70は、いかなる流体も内部室60からアクチュエータ室69に漏出するのを防ぐ働きをする。] [0135] ガスケット70は、有利なことに押出し機66にかかる摩擦を制限し、したがって電力消費量を制限する働きをするシール用ベローズによって置き換え可能である。] [0136] 一変形形態では、押出し機66は、ボール65に作用する圧電性スプリングブレードによって置き換え可能である。] [0137] バルブを開位置または中間位置に保持するには、その場合、圧電性スプリングブレードが恒久的に電力を供給されることが必要であるが、圧電性スプリングブレードがその場合静止しているので、バルブを閉位置に保持するには電力はまったく必要ない。] [0138] ドレナージバルブ42は、パッシブバルブ、開閉バルブ、またはプログレッシブバルブとすることができる。] [0139] パッシブバルブの場合、コイルばね67は、開度を圧力差Pdの関数として変化させることができる弾性復帰手段を構成する。] [0140] プログレッシブバルブまたは開閉バルブの場合、コイルばね67はまた、弾性復帰安全性手段として作用するために存在し、バルブの通常動作で用いられる静止位置のままであるが、ボール65は、圧力差Pdが安全圧力Psに達するかまたはこれを超えるときにバルブシート63から分離することができる。] [0141] 図3では、バルブ部材65は押出し機66を介してモータ41に機械的に連結され、バルブシート63はエラストマーダイアフラムである。] [0142] 図4は、本発明の例示的な実施形態によるドレナージ装置10での使用に適したドレナージバルブ42の別の例を示す。] [0143] バルブ部材65は、押出し機66に固定されバルブシート63を支持可能なOリングガスケットから構成される。] [0144] 図5は、本発明の例示的な実施形態による装置10での使用に適したドレナージバルブ42の別の例を示す。] [0145] モータ41は、板ばね80の形をとる弾性復帰手段を支持するようになる押出し機66に作用し、板ばね80はボール65の形をとるバルブ部材を支持する。] [0146] 一変形形態では、板ばね80は、コイルばねによって置き換え可能である。] [0147] 図6は、モータ41が、板ばね80を圧縮するのに適したカム形状の押出し機66に回転駆動を与えるのに適した、図5の一変形形態を示す。] [0148] ガスケット70はエラストマーダイアフラムから構成される。] [0149] 図7および図8は、脳脊髄液が連続的に排液される、恒久的ドレナージを使用する一実施形態に関連する。] [0150] 図7は、時間の関数として流量の種々の測定された値Dをプロットしたグラフであり、脳脊髄液の流量は、たとえば10秒に1回、流量計によって測定される。] [0151] 図8は、脳脊髄液の流量の測定された値Dを取得した(ステップ(a))後に実施されるステップを示す。] [0152] 測定された流量Dが設定流量D*に実質的に等しい(ステップ(b))場合、動作パラメータは変更されない。] [0153] たとえば、(1)および(4)で測定された流量は設定流量D*に実質的に等しく、動作パラメータのいかなる変更も引き起こさない(図7)。] [0154] 対照的に、測定された流量Dと設定流量D*の間に著しい差が検出された場合、制御ユニットは、測定された流量Dが設定流量D*に向かう傾向があるように、1つまたは複数の動作パラメータの新しい値を決定する(ステップ(c))。] [0155] 例を挙げると、(2)および(3)で測定された流量はそれぞれ、ドレナージバルブが開く程度を減少または増加させる(図7)。] [0156] (5)で測定される流量に当てはまるように、測定された流量が限界流量DLより大きいとき、具体的にはキャリブレーション段階を引き起こすことによって、D*を変更することが必要である。] [0157] 図9は、間欠的ドレナージを使用する一実施形態に関連しており、時間の関数として種々の測定された流量値Dをプロットするグラフの形をとる。] [0158] 設定流量D*は、開弁頻度Foと、ドレナージ段階中に評価されるべき脳脊髄液の量に相当するボーラス量Vbの両方を推定するために使用され、以下に示す式である。 D* = Fo×Vb] [0159] ドレナージ段階中に、脳脊髄液が評価される速度は、10秒に1回、流量計によって測定される。この段階中実際に評価される量Vは、測定値の関数として制御ユニットによって決定される。評価された量Vがボーラス量Vbに等しいとみなされるとき、バルブは閉じられ、ドレナージ段階は終了する。] [0160] あらゆる可能な安全な開弁を検出するために、複数のドレナージ段階の間に、たとえば前回のドレナージ段階の終了後10秒後に、次に5分に1回、バルブを通過する脳脊髄液の流量が測定される。] [0161] たとえば、図9のグラフでは、脳脊髄液のゼロでない流量が2つのドレナージ段階の間で(7)において流量計によって測定され、これはたとえば破線によって表されるようにD*が増加されるキャリブレーション段階をたとえば引き起こすことによって、安全な開弁が起こり、D*を変更する必要があることを示す。(8)で測定された流量に当てはまるように、測定された流量Dがゼロのとき、D*は変更されない。] [0162] ドレナージ段階中に、流量の測定された値Dは、(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、および(6)で測定された流量によって図示されるように、値の非常に広い範囲にわたって変化することができる。] [0163] (2)でおよび(4)で測定された流量に当てはまるように、流量値Dが精度の最適範囲(DPmin〜DPmax)および/または安全範囲(DSmin〜DSmax)の外側に移動するとき、制御ユニットのレギュレータは、(3)でおよび(5)で測定された流量に当てはまるように、測定された流量Dを許容可能な所定の値、たとえば75mL/hに近づけるように、ドレナージ段階中に測定される流量の変動の振幅を制限するために、1つまたは複数の動作パラメータに作用することができる。たとえば、開弁頻度Foおよび/またはボーラス時間tbを(場合によっては、ボーラス量Vbの増加の関数として)増加させることが可能である。] [0164] 図10および図11は、それぞれドレナージの間欠的モードおよび恒久的モードを使用する実施形態のための、キャリブレーション段階中に実施されるステップを示す。] [0165] 例を挙げると、キャリブレーション段階は、2つのドレナージ段階の間にゼロでない流量を検出する際(図10)または、たとえば安全圧力Psに関連して、たとえば患者の安全性を確保するために超えてはならない限界値に相当する限定的流量DLを超えたことを検出する際(図11)に引き起こすことができる。] [0166] 図10に示されるキャリブレーション段階中に、D*は変更され、具体的にはたとえば1mL/h増加される。開弁頻度Foおよび/またはボーラス時間tb(場合によっては、ボーラス量Vbの増加の関数として)はそれに応じて変更される。たとえば、図9に示すように、Foは増加することができる。] [0167] 図10のステップによれば、たとえば流量計が2つのドレナージ段階の間に脳脊髄液のゼロでない流量を測定する限り、複数の連続したキャリブレーション段階を実施することができる。] [0168] 図11に示されるキャリブレーション段階中に、設定流量D*は一定の値、たとえば1mL/h増加される。] [0169] 例を挙げると、図11のステップによれば、流量計が限界流量DLより大きい脳脊髄液の流量を測定する限り、D*は増加することができる。] [0170] 測定された流量Dが限界流量DLより小さいとき、D*はもはや変更されない。] [0171] ここではっきり分かるように、本発明は、脳脊髄液を排液するための効果的で信頼性の高い解決策を提供し、このドレナージは、患者に合わせておよび患者の生活状態に合わせて、容易に、さらに自動的に適合可能である。] [0172] 当然のことながら、本発明は、説明および図示された実施形態に限定されるものではなく、これらの実施形態は単に非限定的な例示的実施例として示されるものである。] [0173] 具体的には、種々の実施形態は組み合わせることができる。] [0174] 10 埋め込み可能なドレナージ装置 20 身体 40制御ユニット 41アクチュエータ、モータ 42ドレナージバルブ 43質量流量計 44電源 45トランシーバ 50 制御ユニット 60内部室 61入口ポート 62出口ポート 63バルブシート 65バルブ部材、ボール 66押出し機 67コイルばね 68 入口ポート 69アクチュエータ室 70Oリングガスケット 80 板ばね]
权利要求:
請求項1 患者の脳脊髄液を排液するための埋め込み可能なドレナージ装置(10)であって、バルブ部材(65)とバルブシート(63)とを具備するドレナージバルブ(42)と、少なくとも前記バルブを通過する流体流量の測定値(D)の関数として、前記バルブの動作パラメータ(Po、Δo、Fo、tΔ、tb)を変更するのに適した制御ユニット(40)と、前記制御ユニット(40)によって制御され、前記制御ユニット(40)によって変更される前記動作パラメータの関数として前記バルブの動作を変更するのに適したアクチュエータ(41)とを具備し、前記バルブを通過する前記流体の流量を評価するのに適した質量流量計(43)を含むことを特徴とする装置。 請求項2 質量流量計(43)が熱流量計である、請求項1に記載の装置。 請求項3 前記制御ユニット(40)が、前記測定された流量が設定流量(D*)でサーボ制御されるように、前記アクチュエータ(41)を制御するのに適したレギュレータを含む、請求項1または2のいずれかに記載の装置。 請求項4 前記制御ユニット(40)が、定期的な間隔でおよび/または特定のイベントに続いて前記設定流量(D*)を再評価するのに適している、請求項3に記載の装置。 請求項5 前記設定流量(D*)が、1時間ごとおよび/または装置(10)が患者の身体(20)に埋め込まれた直後および/または異常な流量が検出された場合に再評価される、請求項4に記載の装置。 請求項6 前記質量流量計(43)が間欠的な方法で前記流量の測定値(D)を取得する、請求項1から5のいずれかに記載の装置。 請求項7 前記質量流量計(43)がドレナージ段階中に限って前記流量の測定値(D)を取得する、請求項1から6のいずれかに記載の装置。 請求項8 前記制御ユニット(40)が、前記流量測定値(D)が前記流量計の精度の最適範囲および/またはそれを超えると前記患者に対する特定のリスクが存在する安全範囲の外に移動するとき、前記バルブ(42)の前記動作を変更するのに適している、請求項1から7のいずれかに記載の装置。 請求項9 前記設定流量(D*)が、定期的な間隔で、または必要性の検出に続いて、前記患者の身体(20)による脳脊髄液の実際の産生量に相当する値以下の値に手動でまたは前記制御ユニット(40)によって設定可能である、請求項3から8のいずれか一項に記載の装置。 請求項10 前記制御ユニット(40)が、洗浄段階中に、バルブ部材(65)を前記ドレナージバルブ(42)の前記シート(63)から少なくとも0.5mm離隔させるように構成される、請求項1から9のいずれかに記載の装置。 請求項11 前記制御ユニット(40)が、異常な流量が検出された場合または人間の要求に応じて、または定期的な時間間隔で洗浄段階を実施させる、請求項10に記載の装置。 請求項12 前記制御ユニット(40)が、少なくとも1週間につき1回の洗浄段階を実施させる、請求項10または請求項11に記載の装置。 請求項13 洗浄段階の持続時間が5秒以上である、請求項10から12のいずれか一項に記載の装置。 請求項14 前記流量計(43)が前記ドレナージバルブ(42)を通過する脳脊髄液の流れの方向の逆転を検出する場合に、前記制御ユニット(40)が前記ドレナージバルブ(42)を完全に閉じるような方法で構成される、請求項1から13のいずれかに記載の装置。 請求項15 前記ドレナージバルブ(42)がプログレッシブバルブまたは開閉バルブであり、前記アクチュエータ(41)が弾性復帰安全性手段を介して前記ドレナージバルブ(42)の前記バルブ部材(65)に作用し、前記弾性復帰安全性手段によって加えられる復帰力が、前記ドレナージバルブ(42)の前記シート(63)全体での上流から下流への圧力差(Pd)が安全圧力(PS)を超えるときに「安全な開弁」を起こさせるように決定される、請求項1から14のいずれかに記載の装置。 請求項16 前記安全圧力(PS)が250mmH2O以上である、請求項15に記載の装置。 請求項17 前記アクチュエータ(41)が、電力を供給されなくても前記バルブ部材(65)を適切な位置に保持するのに適したモータを具備する、請求項1から16のいずれかに記載の装置。 請求項18 前記アクチュエータ(41)が、圧電型または静電型のモータである、請求項17に記載の装置。 請求項19 無線周波数リンクを実施し、制御命令を、患者の身体(20)の外部から受信する、および/または患者の身体(20)の外部に送信するのに適した通信手段を含む、請求項1から18のいずれかに記載の装置。 請求項20 前記患者の身体の前記外部と通信するための通信手段を含む、請求項1から19のいずれかに記載の装置(10)と、前記装置(10)が埋め込まれた後での前記通信手段との通信に適した埋め込み不可能な制御ユニット(50)とを具備するドレナージシステム。 請求項21 患者の脳脊髄液を排液するための埋め込み可能なドレナージ装置のバルブを制御する方法であって、調節を含み、設定流量(D*)が、前記患者による脳脊髄液の産生量を正確に補償するために必要な値より小さい値に定義される、方法。
类似技术:
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Washing machine
Washing machine
Device for fixture finishing and tension adjusting of membrane
Structure for Equipping Band in a Plane Cathode Ray Tube
Process for preparation of 7 alpha-carboxyl 9, 11-epoxy steroids and intermediates useful therein an
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